2025年、大注目のキーワード「AIエージェント」
「経理業務では具体的にどう活用できるの?」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事ではDX・IT業界でエバンジェリストとして活動する筆者が経理AIエージェントの具体的な事例5選を厳選してご紹介します。
経理部門でのAIエージェント導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
AIエージェントを活用することで、どのように経理業務が変わっていくのか分かりやすく解説します。
AIエージェントとは
AIエージェントとは、目的遂行に向けて自律的に一連の業務を実行する人工知能のことです。生成AIが人間の指示に応じて成果物までに留まるのに対して、AIエージェントは自律的に状況を判断し、実行まで行います。
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経理AIエージェントの3つの特徴
経理部門に導入する際、AIエージェントには次の3つの重要な特徴があります。
この3つの特徴を押さえることで、なぜ従来のシステムではできなかったことをAIエージェントが実現できるのか、その本質が見えてきます。
特徴①知識を持つ・必要な情報を参照する
従来は、経費申請・出張申請・購買申請を人力で社内規定と照合していました。
AIエージェントであれば社内規定を知識として持ったり参照することで、正誤判定を自動化できます。
特徴②状況に応じた回答生成
従来のシステムでは、入力内容に誤りがあった場合「エラーです」「承認できません」といった画一的なメッセージしか返せず、利用者が自力で原因を探す必要がありました。
AIエージェントは生成AIの能力を活用し、従来のシステムのような単なるエラーメッセージではなく「どこが誤っているのか」「どう直せばよいか」を具体的に提示できます。
特徴③学習による改善
請求書受け取り業務を例にすると、取引先ごとに異なるフォーマットを手作業で修正するのが従来のやり方でした。
AIエージェントは過去データを学習し、取引先ごとのパターンを自動で最適化します。
ここからは具体的な経理AIエージェントの事例を5つご紹介します。
活用シーン①請求書受領
- 発注書と照合し、不一致を自動で検出
- 請求書の内容をスキャン/自動抽出
- 明細入力時に取引先ごとのフォーマットを学習して処理を最適化
請求書処理で業務効率化を実現できるAIエージェントは、経費承認のシーンでもその力を発揮します。申請内容と領収書の突合や社内規定との照合といった確認作業はどのように変わるのか見ていきましょう。
活用シーン②経費承認
- 申請内容と領収書を突合して不備を自動検出
- 社内規定と照合して承認可否を判定
- 差し戻しが必要な場合は理由を明確に提示
経費承認での効率化を実現したAIエージェントは、次に取り上げる「社内規定Q&A」のシーンでも活用が進んでいます。従業員からの質問対応はどのように変わるのでしょうか?
活用シーン③出張申請/購買申請
- 候補ベンダーや最適な経路を自動でリサーチ
- 社内規定に沿った形で必要情報を自動入力
- 出張・購買申請書をドラフト作成
出張申請や購買申請を効率化するAIエージェントは、次に紹介する「データ分析」にも応用可能です。日々蓄積される経理データをどのように活用できるのか、見ていきましょう。
活用シーン④社内規定Q&A
- 従業員からの質問を24時間受け付け
- 社内規程を参照し該当箇所を検索
- 規程に沿った具体的な回答を提示
社内規定Q&Aで活躍するAIエージェントは、次に紹介する「出張申請/購買申請」でも大きな効果を発揮します。申請書の作成の流れはどのように変わっていくのでしょうか?
活用シーン⑤データ分析
- 自然言語で経理データの集計や分析を実行
- 可視化やインサイトを自動生成
- 改善アクションの提案まで実施
データ分析までを担える経理AIエージェントは、単なる効率化ツールを超えて、組織の意思決定を支援する「戦略的パートナー」としての役割を果たしていくでしょう。
経理AIエージェントの具体的なサービス
今回の記事では経理AIエージェントの活用事例について紹介してきました。
経理AIエージェントの具体的なサービスについては以下の記事でまとめています。
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まとめ:経理AIエージェントの活用事例
AIエージェントは請求書受け取り、経費承認、社内規定Q&A、出張申請/購買申請、データ分析といった経理業務の幅広い場面で活用できます。
これらの事例からも分かるように、AIエージェントは単なる補助的な仕組みではなく、経理部門の生産性を大きく向上させる戦略的なパートナーです。
今回紹介した5つの活用シーンはあくまで一例に過ぎません。今後、技術の進化に伴い、さらに多くの経理業務でAIエージェントが活躍することが期待されます。
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