AIエージェント

AIエージェントの活用事例7選|具体的な業務での活用シーンを解説

Kentaro Takahashi

セールスフォースドットコムにてSaaSエバンジェリスト、後に大手クラウドERPベンダーにてエバンジェリストを務める。中小企業向けDX、助成金、属人化解消等のテーマでセミナー登壇実績多数。

生成AIより更に凄いと注目の集まる「AIエージェント」
「実際どのように活用されるの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事ではDX・IT業界でエバンジェリストとして活動する筆者がAIエージェントがどのように業務で活用されているか、具体的な事例を紹介します。

 

AIエージェントとは

AIエージェントとは、目的遂行に向けて自律的に一連の業務を実行する人工知能のことです。生成AIが人間の指示に応じて成果物までに留まるのに対して、AIエージェントは自律的に状況を判断し、実行まで行います。

 

AIエージェントで劇的に変わるビジネス現場

AIエージェントは今や、営業活動やカスタマーサポートの現場で欠かせない存在となっています。例えば、ある企業では、24時間体制の顧客対応をAIエージェントが担い、人間なしで約3割の問い合わせをAIが自己完結で解決する事例などが登場しています。このようにビジネス現場を大きく変えうるAIエージェントの活用シーンについて深掘りします。

詳細なAIエージェントの定義や生成AIとの違いについては以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
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AIエージェントは、その自律性を活かして多くの業務を効率化します。その中でも特に注目されているのが営業活動での活用です。具体的な活用シーンを見ていきましょう。

 

活用シーン①営業活動における活用シーン

営業活動

  • 製品に関する質問や返信に24時間自律的に対応
  • アポイントの設定を自律的に実施
  • 事前設定した任意のタイミングで営業担当者に引き継ぎ

引用:Salesforce Agentforce

営業活動で効率化を図るだけでなく、AIエージェントはチームでの意思決定をサポートする場面でも活用されています。次は、会議における具体的な活用例を見てみましょう。

活用シーン②会議における活用シーン

会議

  • 仮想エージェントが会議に参加し、リアルタイムに議事録を作成
  • ネクストアクションのタスクの作成と管理
  • 参加者から質問があれば過去情報を参照し回答

引用:Introducing Agents in Microsoft 365

会議での生産性向上に貢献するAIエージェントは、開発業務の効率化にも力を発揮します。特に、プログラミングの現場ではどのように役立つのでしょうか?

活用シーン③ソフトウェア開発における活用シーン

プログラミング

  • 自身で生成したコードをテストまで行いエラーを自ら修正
  • フィードバックから学習し、タスク精度を向上
  • NotionやJiraを参照、Slackで人間に進捗報告とタスク報告

引用:Devin

技術分野での活躍に加え、AIエージェントは人事部門でもその価値を示しています。次に、採用活動における活用例を見ていきましょう。

活用シーン④採用活動における活用シーン

採用

  • 応募者のフィルタリング、優秀人材の特定、面談日程設定の一連を実行
  • 不採用者が出ると不採用通知の作成から送付
  • 内定者が出ると内定パッケージの作成や送付

引用:IBM Watsonx Orchestrate

人材採用のプロセスを効率化するだけでなく、AIエージェントは顧客対応の現場でも重要な役割を果たします。続いて、カスタマーサービスでの具体的な活用方法を解説します。

活用シーン⑤カスタマーサービスにおける活用シーン

カスタマーサービス

  • 過去の購入履歴・好み・行動を基にしたbotでの顧客対応
  • 重要な情報は人間の担当者に引き継ぎ
  • 顧客との会話からオペレーションの改善余地を抽出

引用:Zendeskブログ

顧客対応だけでなく、社内のITサポート業務でもAIエージェントの導入が進んでいます。次は、社内ITヘルプデスクでの具体例を見てみましょう。

活用シーン⑥社内ITヘルプデスクにおける活用シーン

社内ヘルプデスク

  • 従業員からのパスワードリセットの要求を自律的に処理
  • 従業員からの技術的な質問に社内ナレッジを自律参照してチャットで回答
  • 従業員からの問い合わせを適切なチームに割り振り

引用:atomicwork 公式ブログ

社内のサポート業務にとどまらず、企画や商品開発の業務でもAIエージェントの導入が進んでいます。次は、商品開発業務での具体例を見てみましょう。

活用シーン⑦商品開発における活用シーン

AIエージェント 商品開発

  • 企画・製造・物流など専門知識を持ったAIエージェントを複数配置
  • 上記のAIエージェントが自動的に人間の指示なしで議論を進行
  • コンセプトや実現性を考慮したアイデアや知見を創出し、手戻りを削減

引用:博報堂 ニュースリリース

 

いずれの事例も、手順の説明に留まらず実際のアクションまで実行しています。また、目的に対して自律的に判断しながら複数のタスクを連続的に実行していく点も従来の生成AIとの大きな違いとなります。

ここまで、AIエージェントの具体的な活用例を6つご紹介しました。それぞれの業務でAIエージェントは異なる役割を果たし、効率化と成果向上を実現しています。最後に、これらを活用する際のポイントをまとめます。

まとめ:AIエージェントの活用事例

AIエージェントは、その自律性と多機能性を活かし、営業活動、会議、ソフトウェア開発、採用活動、カスタマーサービス、社内ITヘルプデスクなど、さまざまな業務で効率化を実現しています。これらの活用例からわかるように、AIエージェントは単なる補助的なツールではなく、企業の生産性を大きく向上させる戦略的なパートナーです。

この記事で紹介した7つの活用シーンは、AIエージェントがどのようにビジネスを変革するのか、その一端を示しています。しかし、これらの導入事例はほんの一例に過ぎません。今後、技術の進化に伴い、さらに多くの業務領域でAIエージェントが活躍することが期待されています。

ここまでご覧いただきAIエージェントの導入について検討される方は、是非以下の記事をご覧ください。

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