HubSpotの分析機能をより強化する
皆さんこんにちは。中小企業向けDX支援を手掛ける経営デジタルの高橋です。
今回は、無料ツールの利用でHubSpot上のデータを自由自在に分析できるようにした事例をご紹介します。
HubSpot標準のレポートの限界
HubSpotの利用を検討している方、もしくはすでに使っている方は「もう少し柔軟で自由にデータを分析できたらな・・・」と思っている方は多いのではないでしょうか?
実際私も利用する中で分析面についてはもう一声欲しいと思う場面は多く、私のご支援するお客様からもよく同様のリクエストをいただきます。
そこで今回は、月額費用無料でHubSpotのデータを柔軟に分析するシステム構築をどのような構成で行ったのかについてご紹介します。
※データの利用量や求める機能によっては無料範囲を超える可能性もある点ご了承ください。
今回の前提条件
- HubSpotは無料プランで利用中
- 営業担当約5名が利用
- 月間新規見込み顧客は200リード
どのような分析を実現したのか?
まずはHubSpot上のデータからどのようなデータが見えるようになったのかご覧ください。
営業担当ごとのパフォーマンスの詳細分析
各営業担当ごとの面談設定率や完了率、その他管理者が確認したい中間転換率を可視化しています。
HubSpotの純正レポートでも確認できる指標ももちろんありますが、独自に設定した「面談状況」という項目の情報を使った「面談設定からの面談完了率」「リードからの面談設定率」など、HunSpot純正レポートだけでは見ることのできない指標まで一覧で見える化しています。
流入経路ごとのパフォーマンスの詳細分析
こちらは流入経路ごとの面談設定率や完了率、その他管理者が確認したい中間転換率を可視化しています。
これによってどの経路の費用対効果が高いのかをリアルタイムに把握する事が可能ですので、経路ごとの投資意思決定をスピーディに無駄なく行う事が可能になります。
HubSpotの分析強化をどのように行ったか?
今回利用したツールが、"Looker Studio"です。
"Looker Studio"はGoogleが提供するデータ分析・データ可視化ツールです。
Looker Studioの選定理由
今回のHubSpotの分析強化にLooker Stuidoを選定した理由は以下です。
- 月額費用無料プランが存在する
- 同じくGoogleが提供するスプレッドシートとシームレスに連携
- テンプレートが豊富
今回のデータ構成
今回は以下の流れでデータを見える化しています。
HubSpotのデータを一旦スプレッドシートに落とし、各指標の計算自体はスプレッドシートで行いレポートの可視化の際にLooker Studioを利用しています。
スプレッドシートを間に挟んでおりますので、カスタム項目の数値同士を掛け合わせて特定の指標を見える化することも簡単に可能です。
基本的にエクセル・スプレッドシートで計算できる内容は全てビジュアル化できると認識いただき問題ありません。
Looker Studioを利用する理由
ここまでご覧いただき、「あれ?指標を見るだけならスプレッドシートだけでも良いのでは?」と思った方も多いかと思います。
Looker StudioはBI(ビジネスインテリジェンス)と言われるデータの分析・可視化に強みを持つツールですので、ボタン操作だけで動的なグラフを使いながら分析するなど柔軟な分析を行う事が可能です。
もちろん、スプレッドシートだけで完結することも可能ですが、より直感的で柔軟性の高い分析を行う場合はLooker Studioの活用がオススメです。
終わりに
今回は、「無料ツールの利用でHubSpot上のデータを自由自在に分析できるようにした事例」についてご紹介しました。
既にHubSpotを利用している方、またこれから利用を考えている方で分析面で不安のある方は、弊社で成果報酬型のDX支援サービスを展開しておりますので、是非お気軽にお問い合わせください。
無料ツールや無料枠と生成AIを活用することで最小のコストで最大の成果を創出し、成果に応じた費用を頂戴することでリスク少なく中小企業の皆様のDXを実現します。